2014年10月25日土曜日

タイ少女をうまく騙しかけた日本人

 だいぶ前の話になるが、「日本人が結婚詐欺で訴えられてるので、急いで来てくれ!」と観光警察から電話が入った。こりゃ大変とばかりに僕は急いで観光警察署に向かった。
 
 署に入ると初老の日本人がタイ人のおばちゃんに怒鳴られている。その横には少女も座ってる。『こいつか~』と横目に見ながらカウンターで担当に事情を聴くと、日本人が結婚しようと金品で釣ってセックスした、ところが後になって男からもらった金品のすべてが偽物だった事が分かり、騙されたと訴えて来たとの事だった。
 カウンターの上には赤い袋とネックレスやブレスレッドなど10点ほど置かれていた。ふと不思議に思ったのはこれ、誰が見てもすぐ分かる金の偽物だ。確かにパッと見は本物だけど、一つでも金を持ってる人ならすぐに見分けがつく代物じゃないか。こんなんで騙されてセックスしちゃったおばちゃんもおばちゃんだ、と心の中であほとつぶやく僕。

 で、僕にどう通訳せいと云うのか聞くと、相手はまだ未成年だから慰謝料がほしいと言ってるんだが、そこいら辺を通訳してくれと言われ、は?
 あのおばちゃんじゃないの?と聞くと担当官は誰があんなおばちゃんとするもんか、と言わんばかりに大笑い。そしておばちゃんから少し離れたところを指さし「あの子だよ」ときた。おばちゃんはこの子の叔母らしい。

 その子はまだ未成年、じいさんの買った偽物を本物と信じていたらしいが、それを叔母に見せて偽物と分かり、おばさん激怒して警察に乗り込んだという訳だ。

 おお!かわいいじゃん。え?このじじいあの子やっちゃったの?これは個人的にもムカつく訳で(いやいやここは冷静に) 、なんて思いを持ちながらこのじじいから事の次第を聞く。

 じいさん曰く、知り合ってすぐに結婚したいと思ったので申し込んだら金を買ってくれと言われたので安い金を買ってやっただけだとの事。どこで知り合ったか知らないけれどよくもまあ、いとも簡単にうまい事言って信じさせたもんだ。

 僕はこのじいさんに「この金は本物じゃないですよ、これが結納代わりと言うなら詐欺ですよ。」こんな奴でも日本人なんだから少しは助けてやらないといけない。結局現金の要求は何とか無しにして、二度と彼女に近づかないという誓約書を書き、一件落着となったのだが、このじいさん、その後別件で何度か変な事をやらしてくれる全く困った恥かき日本人と化していくのである。

つづく

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